自転車による日本縦断を達成した。
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宗谷岬~佐多岬 走ったコース
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JR津軽線 蟹田駅にて 2015年6月16日
2015年6月16日午後1時10分。私はJR津軽線の蟹田駅にいた。
この駅で降りた瞬間、私は自転車による日本縦断を
達成した。宗谷岬~佐多岬間、約3,450km(=陸路のみ、
航路および鉄道は含まず) 、のべにして、およそ45日の旅
であった。
蟹田で達成したというと、読者の方々は意外に思われるかも
しれない。じつは私自身も青森県のはずれのこんな地味な駅で、
その瞬間をむかえるとは、思ってもみなかった。
それについては、若干の説明を要するものと思われる。
まずは、日本縦断の定義であるが、ここでは北海道最北端の
宗谷岬から九州最南端の佐多岬まで、自転車で途切れる
ことなく走るものとする。
その際の条件(=自分ルール)であるが、途中、海を
渡らなければいけない区間は、最短距離の航路、もしくは
鉄道による輪行も可とする。
そして、これは大人の社会人の事情であるが、
途中で旅を中断してもかまわないこととする。
異論はみとめる。
とりわけ、自転車乗りに多いと思われるのは、
「途中で中断したのであれば、日本縦断とはいえないさ。」
というご意見であろう。ごもっともである。
しかしながら、途中で中断せずに日本縦断を達成するには、
少なくとも連続で30日くらい、休みを取らなければいけない。
いまの日本、しかも社会人でそんなことをできる人は少ないし、
逆にいうと、仕事をやめ、離婚して家族と別れ、すべてを捨てて
30日間集中すれば、自転車による日本縦断なんか、
誰にでもできることである。
そういった意味では、仕事と家庭を維持しつつ、
年に1回か2回、家内の顔色と機嫌をうかがいながら、
1週間くらいの休みを取って、旅を続けることこそが
むずかしいのである。
ま、これについては、わかる人にわかってくだされば、
それでいい。結局、日本縦断とか日本一周に画一的な
定義などできるわけもなく、本人が納得していれば、
それでいいのである。他人がとやかく言う問題ではない。
ということで、私はコマ切れの日本縦断をめざしていた
のであるが、昨年の5月に秋田から蟹田まで走って、
残る区間は、札幌から蟹田までとなった。
その後、1年間、私は仕事が非常に忙しくて、
まとまった休みを取れなかったのだが、
この6月にとうとう、1週間の休みを手にすることができた。
家内に内緒で、新千歳空港までの航空券を予約したのは、
いうまでもない。www
2015年6月12日午前11時、JR札幌駅からこぎ始めた。
そして、5日めの6月16日午前11時にJR木古内駅に着いた。
そこで自転車を分解して、津軽海峡線で輪行。
蟹田駅に着いた瞬間、宗谷岬~佐多岬が1本の線につながり、
自転車による日本縦断が達成された。
上の地図を見て、読者がもうひとつ、疑問に思われるのは、
そのルートであろう。
なぜ、こんなに遠回りしているのか。
この理由は、南半分は太平洋岸を佐多岬まで走ってみよう、
という旅で、北半分は日本海岸を宗谷岬まで走ってみよう、
という旅であったから。その2つの旅をひとつの線につなげるため、
私は群馬県と新潟県の県境にある標高1,084メートルの三国峠を
越えている。また、海岸線に沿っていくことにこだわった結果、
約750kmも遠回りをしている。
なんとも無駄なことをしているのである。
が、これはこれでいい。なぜならば、現在の私は、日本の海岸線
に沿って、日本を一周する「日本外周」をめざしているから。
日本縦断は、あくまでも、その通過点にすぎないのである。

宗谷岬~佐多岬 走ったコース

JR津軽線 蟹田駅にて 2015年6月16日
2015年6月16日午後1時10分。私はJR津軽線の蟹田駅にいた。
この駅で降りた瞬間、私は自転車による日本縦断を
達成した。宗谷岬~佐多岬間、約3,450km(=陸路のみ、
航路および鉄道は含まず) 、のべにして、およそ45日の旅
であった。
蟹田で達成したというと、読者の方々は意外に思われるかも
しれない。じつは私自身も青森県のはずれのこんな地味な駅で、
その瞬間をむかえるとは、思ってもみなかった。
それについては、若干の説明を要するものと思われる。
まずは、日本縦断の定義であるが、ここでは北海道最北端の
宗谷岬から九州最南端の佐多岬まで、自転車で途切れる
ことなく走るものとする。
その際の条件(=自分ルール)であるが、途中、海を
渡らなければいけない区間は、最短距離の航路、もしくは
鉄道による輪行も可とする。
そして、これは大人の社会人の事情であるが、
途中で旅を中断してもかまわないこととする。
異論はみとめる。
とりわけ、自転車乗りに多いと思われるのは、
「途中で中断したのであれば、日本縦断とはいえないさ。」
というご意見であろう。ごもっともである。
しかしながら、途中で中断せずに日本縦断を達成するには、
少なくとも連続で30日くらい、休みを取らなければいけない。
いまの日本、しかも社会人でそんなことをできる人は少ないし、
逆にいうと、仕事をやめ、離婚して家族と別れ、すべてを捨てて
30日間集中すれば、自転車による日本縦断なんか、
誰にでもできることである。
そういった意味では、仕事と家庭を維持しつつ、
年に1回か2回、家内の顔色と機嫌をうかがいながら、
1週間くらいの休みを取って、旅を続けることこそが
むずかしいのである。
ま、これについては、わかる人にわかってくだされば、
それでいい。結局、日本縦断とか日本一周に画一的な
定義などできるわけもなく、本人が納得していれば、
それでいいのである。他人がとやかく言う問題ではない。
ということで、私はコマ切れの日本縦断をめざしていた
のであるが、昨年の5月に秋田から蟹田まで走って、
残る区間は、札幌から蟹田までとなった。
その後、1年間、私は仕事が非常に忙しくて、
まとまった休みを取れなかったのだが、
この6月にとうとう、1週間の休みを手にすることができた。
家内に内緒で、新千歳空港までの航空券を予約したのは、
いうまでもない。www
2015年6月12日午前11時、JR札幌駅からこぎ始めた。
そして、5日めの6月16日午前11時にJR木古内駅に着いた。
そこで自転車を分解して、津軽海峡線で輪行。
蟹田駅に着いた瞬間、宗谷岬~佐多岬が1本の線につながり、
自転車による日本縦断が達成された。
上の地図を見て、読者がもうひとつ、疑問に思われるのは、
そのルートであろう。
なぜ、こんなに遠回りしているのか。
この理由は、南半分は太平洋岸を佐多岬まで走ってみよう、
という旅で、北半分は日本海岸を宗谷岬まで走ってみよう、
という旅であったから。その2つの旅をひとつの線につなげるため、
私は群馬県と新潟県の県境にある標高1,084メートルの三国峠を
越えている。また、海岸線に沿っていくことにこだわった結果、
約750kmも遠回りをしている。
なんとも無駄なことをしているのである。
が、これはこれでいい。なぜならば、現在の私は、日本の海岸線
に沿って、日本を一周する「日本外周」をめざしているから。
日本縦断は、あくまでも、その通過点にすぎないのである。
ということで、今回の記事のまとめであるが、
50代後半になっても、宗谷岬から佐多岬まで自転車で走る
ことは十分に可能である。以上。
ちなみに、今回の私の旅をまとめると、以下のようになる。
日本縦断自転車の旅 (宗谷岬~佐多岬 3450km) |
2012年10月21日![]() 宗谷岬にて |
2015年6月12日![]() 札幌駅にて |
2014年5月3日![]() 竜飛崎にて |
2011年10月8日![]() 村上駅にて |
2011年7月11日![]() 出雲崎にて |
2011年7月10日![]() 三国峠にて |
2010年5月22日![]() 国道1号線最高地点にて |
2010年6月5日![]() JR焼津駅にて |
2005年6月26日![]() 遠州灘海浜公園にて |
2007年9月24日![]() 太平洋岸自転車道 (伊良湖区間)にて |
2007年12月30日![]() 那智海岸にて |
2008年12月28日![]() JR和歌山駅にて |
2009年12月20日![]() はりまや橋にて |
2010年10月6日![]() JR宮崎駅にて |
2010年12月18日![]() 佐多岬付近の北緯31度線標識にて |
2010年12月18日![]() 佐多岬にて |