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Channel: 続・国道な日々
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大阪市の渡船

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大阪市の運営する渡船(とせん)に乗ってきた。

tosen.jpg
木津川渡船にて


新年、あけましておめでとうございます。
今年もオートバイや自転車を使った旅
が好きな方にとって、読むと、ホンの少しだけ
タメになるBlogをめざして、記事を書いていきたい
と思います。
どうかよろしくお願い申し上げます。
m(_ _)m


じつは、年末に和歌山から岡山まで、
自転車で走ってきた。
約250kmの旅だったけど、その話はまた今度にして、
今回は、その旅の途中で大阪市が運営している渡船
に乗ってきた話をすることにする。

2016年1月現在、大阪市内には、市の運営する
8か所の渡船場がある。さすがに水の都と
呼ばれた大阪である。全盛期には31の渡船が
市営事業として運営されていたという。

しかしながら、その後、橋が架けられるなどにより、
減少を続け、現在では8ヶ所が残っているのみと
なっている。以下は、現在、運営されている渡船と
その地図である。

tosenjou.jpg
現在運行中の渡船場マップ 出所:大阪市

1.天保山(てんぽうざん)渡船場
2.甚兵衛(じんべえ)渡船場
3.千歳(ちとせ)渡船場
4.落合上(おちあいかみ)渡船場
5.落合下(おちあいしも)渡船場
6.千本松(せんぼんまつ)渡船場
7.船町(ふなまち)渡船場
8.木津川(きづがわ)渡船場



ちなみに、この渡船はすべて無料である。
大事なことだから、もう一度いう。
無料である。

私は無料という言葉によわいのである。
ということで、この渡船に乗ってみることにした。


2015年12月26日午後0時30分、私は大阪市の渡船で
いちばん南にある、木津川渡船場にいた。今日は、
ここから大阪市内を抜け、神戸まで走ろうと思う。

木津川渡船の昼間の出発時刻は、ほぼ45分おき。
つぎの船は、午後0時45分発であった。
待合室には誰もおらず、私ひとりだった。
「これは、私ひとりの貸し切りかな。」
と思っていたら、出航5分前に、小径車に乗った
自転車乗りがやってきた。

地元の人で、よく渡船に乗って、散歩がてら
走っているという。ということで、その人に船町渡船場と
天保山渡船場までの道順を教えてもらった。
渡船場の場所は、とにかく、わかりづらいからである。

時間になると、対岸から船がやってきて、
桟橋に横付けされた。舷側にはタコのような、
大阪市のマークが書いてある。
乗客は、私と、その小径車の自転車乗りのみであった。

すぐに出航して対岸にわたった。
つぎの船町渡船場まで、急いで走る。
船町渡船は20分毎の出発だから、乗り遅れても
それほど待つことはないのだが、できれば、
午後1時発の船に乗りたかったから。
やはり、乗り場の位置はわかりづらかったが、
さきほど教えてもらった道順どおり、
地図ロイドにより、現在地を確認しながら走る。
すると、小さな乗り場に着いた。

午後1時ちょうど出発。
船の名前は八坂丸で、定員は48名であった。

funamachi2.jpg
funamachi.jpg
船町渡船(八坂丸)にて


つぎの千歳渡船はパスして、直接、天保山渡船に
むかうことにした。途中、なみはや大橋という
大きな橋をわたる。

namihaya.jpg
なみはや大橋
※ここを自転車で上がった。 (^^)


IKEAの近くから登り始めたが、けっこう、勾配が急であった。
振り返ると、若いロードスポーツ乗りが追ってきている。
抜かれたくない。
ということで、ダンシングで一気に駆け上がる。

橋の頂上に上がると、ヒザがガクガクになり、はあはあと
息があがってしまった。自転車を降りて、景色を眺める。
すると、さきほどのロードスポーツ乗りが、私の後ろを
通っていく。息があがっているのがバレるのがイヤだったから、
平然としていた。そいつが10メートルくらい離れてから、
もう一度、はあはあ、ぜえぜえと激しく息をしてしまった。

なみはや大橋の上からの景色は、大阪市内を一望できて
きれいだった。夜景はもっときれいだろうな、と思った。

namihaya2.jpg
なみはや大橋の上からのながめ


なみはや大橋をおりてから、天保山公園にむかう。
地図ロイドのおかげで、公園の位置はすぐにわかったのだが、
かんじんの渡船の乗り場がわからない。
水上消防署の職員の方に尋ねると、親切に教えてくれた。
1時40分に乗り場に着いた。つぎの船は2時発である。

天保山渡船は、たくさんの乗客が待っていた。
理由は、北がわの乗り場はJR桜島駅、
南がわの乗り場は、地下鉄中央線の大阪港駅に近く、
交通が便利で、観光客にも人気があるからである。

出航直前になると、レンタサイクルに乗った
外国人の観光客グループがやってきた。
やや訛りのつよい英語で、
「こんな小さなフェリーが、どうのこうの...」
「これで渡ればホテルが、どうのこうの...」
とか言っていた。対岸にユニバーサルシティがあるから
その近くのホテルに泊まっているのだろう。

定刻になり、渡船に乗船。すぐに出航する。
天保山渡船は、大阪市の渡船のなかでは、
いちばん長い距離である。
波がつよく、結構、揺れた。
スリルも観光客にとっては、魅力のうちなのかもしれない。

tempo1.jpg
天保山渡船

tempo2.jpg
波が高く揺れる


対岸にわたると、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
(USJ)がちかい。
私自身は、まだ、USJに行ったことがない。
そもそも、テーマパークにあまり興味がないのと、
混雑が激しく、待ち時間が多いと聞くからである。

私の上の子がUSJに行ったときには、
通常のワンデイパス(7,200円)のほか、
ユニバーサル・エクスプレス・パス(5,200円)というのを、
別途、購入したという。
なんでも、それを持っていると、専用の列にならぶこと
ができるので、待ち時間を短縮できるのだそうだ。
それがないと、ハリーポッターなどの人気アトラクションは、
3時間くらい待つのだという。

まさしく、地獄の沙汰も金次第。www

けれども、私はそういうのが苦手である。
正直いって、そうまでして見るほどのものか、とも思うし。
ということで、私はUSJには、まだ、行ったことがない。

USJの従業員通用門の前を通り、突き当りを右折。
新日鉄住金や住友電気工業の大工場の前をとおって
国道43号線にはいり、JR三ノ宮駅まで走った。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
大阪市の渡船は、現在、8ヶ所で運行されていて、
かつての水の都をしのぶことができ、しかも無料である。
機会があれば、乗ってみるのもいいと思われる。


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