和歌山から岡山まで、自転車で走った。そのつづき。
2日め 堺駅~三ノ宮駅 約47km
2015年12月27日土曜日、午前11時。
私は南海電鉄堺駅の駐輪場から、自転車を出した。
駐輪料金は100円だった。「1日100円」だから
一泊二日で200円かと思っていたのだが、
1日とは24時間という解釈らしい。
驚くほど安い料金で、しかも一晩、安心して駐輪する
ことができた。
すぐに走り始める。
それにしても、出発時刻がこんなに遅くなるとは。
家内の実家で、若干、寝坊してしまったのと、
近くだから、つい、油断してしまった。
国道26号線を北上。大和川を渡る。
住之江区に入ったところで、おじさんたちが
公園でたき火をしているのが見えた。
ヤバそうだな、と思って、国道26号線をはなれた。
危険に近寄らないということは、旅人にとって、
きわめて重要なことである。
これについて、帰ってから家内の妹のダンナに、
「いま、住之江あたりの治安はどうなのか?」
と尋ねてみた。やはり、あまりよろしくないようだ。
けれども、彼は、
「大阪では、ふつうのおじさんでも、よく公園で
たき火をしてますよ。」
とか言う。
そうなのか、とも思ったけど、
そんなことはねーだろー、とも思う。
大阪の公園で、おじさんたちがたき火をしている
のを見て、旅行者は回避すべきかどうか。
なかなか、結論を出しにくい問題である。
それはともかく、さて、どうしたものか。
予定では、国道26号線を北上して、新今宮で
国道43号線に入ろうと思っていたのだが。
まあ、予定といっても、私の自転車ツーリングの場合は
漠然としたもので、いかようにも変更可能だけど。
なにしろ、予定を構成する重要な要素である「約束」
というものが、どこにもないのだから。
ま、とにかく、思わぬことから、予定変更を余儀なくされた。
とりあえず、南港通(なんこうどおり)を西にむかう。
が、このまま南港フェリーターミナルからコスモスクエア方面
にむかってしまうと、大阪港咲洲トンネル(おおさかこう
さきしまトンネル)も、夢咲トンネル(ゆめさきトンネル)も、
自転車と歩行者は通行禁止である。
ということで、咲洲(さきしま)から出られなくなってしまう。
地図ロイドとにらめっこをして、私が出した結論は、
「渡船を使う」であった。
以下、渡船を使って神戸に抜けたルートをしめす。
前の記事にも書いたけど、なかなか楽しいルートであった。
渡船を使って大阪市内を抜けるルート
天保山渡船で桜島にわたってから、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの横を通って、
国道43号線にもどる。
国道43号線は、大阪と神戸をむすぶ主要国道で、
東京でいえば湾岸道路、名古屋でいえば名四国道
にあたる。大阪では、よんさんとか、ニ国(にこく
=第二阪神国道)などと呼ばれている。
国道43号線は、幅員が50メートルもあるうえ、
路肩もひろいから、走りやすい。けれども、
高い防音壁があるから、なにも見えない。
景色を楽しむのはあきらめて、ひたすら走る。
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
有名な高村光太郎の詩の一節が、ふと頭にうかんだ。
自らの進む道は、自分の力で切りひらいていく、という
生き方と、その苦悩を表現している。
私の自転車ツーリングにおいては、私の前に道はあるし
私の後ろにも道はある。私がやるべきことは、ただ、
ペダルを踏むだけである。
なにも悩むことはない。
阪神電車沿いに、尼崎、武庫川と通り過ぎる。
いつもブログを愛読させていただいているamaさんが、
このあたりに住んでいらっしゃるはずだ。
ハーレー・ダビッドソン FXRSローライダーが
走っていないかな、と思って、注意して見ていた。
が、私はまだ、amaさんに会ったことがない。
だから、会ってもわからないだろう。
甲子園球場の前を通る。
私は阪神ファンから西武ファンに乗り換えたので、
若干、バツがわるい。ちょいと失礼しますよ、
という感じで入っていって、写真を撮った。
阪神甲子園球場にて
JR三ノ宮駅には、午後4時半ごろ着いた。
駐輪場の場所がわかりづらかったけど、
ダイエー神戸三宮店の前に、三宮駅前自転車駐車場
を見つけて、そこに自転車を預けた。
JRに乗り、新快速で大阪駅に出て大阪環状線で新今宮に。
南海高野線に乗りかえて、富田林市にある
家内の実家に戻った。
2日め 堺駅~三ノ宮駅 約47km
2015年12月27日土曜日、午前11時。
私は南海電鉄堺駅の駐輪場から、自転車を出した。
駐輪料金は100円だった。「1日100円」だから
一泊二日で200円かと思っていたのだが、
1日とは24時間という解釈らしい。
驚くほど安い料金で、しかも一晩、安心して駐輪する
ことができた。
すぐに走り始める。
それにしても、出発時刻がこんなに遅くなるとは。
家内の実家で、若干、寝坊してしまったのと、
近くだから、つい、油断してしまった。
国道26号線を北上。大和川を渡る。
住之江区に入ったところで、おじさんたちが
公園でたき火をしているのが見えた。
ヤバそうだな、と思って、国道26号線をはなれた。
危険に近寄らないということは、旅人にとって、
きわめて重要なことである。
これについて、帰ってから家内の妹のダンナに、
「いま、住之江あたりの治安はどうなのか?」
と尋ねてみた。やはり、あまりよろしくないようだ。
けれども、彼は、
「大阪では、ふつうのおじさんでも、よく公園で
たき火をしてますよ。」
とか言う。
そうなのか、とも思ったけど、
そんなことはねーだろー、とも思う。
大阪の公園で、おじさんたちがたき火をしている
のを見て、旅行者は回避すべきかどうか。
なかなか、結論を出しにくい問題である。
それはともかく、さて、どうしたものか。
予定では、国道26号線を北上して、新今宮で
国道43号線に入ろうと思っていたのだが。
まあ、予定といっても、私の自転車ツーリングの場合は
漠然としたもので、いかようにも変更可能だけど。
なにしろ、予定を構成する重要な要素である「約束」
というものが、どこにもないのだから。
ま、とにかく、思わぬことから、予定変更を余儀なくされた。
とりあえず、南港通(なんこうどおり)を西にむかう。
が、このまま南港フェリーターミナルからコスモスクエア方面
にむかってしまうと、大阪港咲洲トンネル(おおさかこう
さきしまトンネル)も、夢咲トンネル(ゆめさきトンネル)も、
自転車と歩行者は通行禁止である。
ということで、咲洲(さきしま)から出られなくなってしまう。
地図ロイドとにらめっこをして、私が出した結論は、
「渡船を使う」であった。
以下、渡船を使って神戸に抜けたルートをしめす。
前の記事にも書いたけど、なかなか楽しいルートであった。
渡船を使って大阪市内を抜けるルート
天保山渡船で桜島にわたってから、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの横を通って、
国道43号線にもどる。
国道43号線は、大阪と神戸をむすぶ主要国道で、
東京でいえば湾岸道路、名古屋でいえば名四国道
にあたる。大阪では、よんさんとか、ニ国(にこく
=第二阪神国道)などと呼ばれている。
国道43号線は、幅員が50メートルもあるうえ、
路肩もひろいから、走りやすい。けれども、
高い防音壁があるから、なにも見えない。
景色を楽しむのはあきらめて、ひたすら走る。
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
有名な高村光太郎の詩の一節が、ふと頭にうかんだ。
自らの進む道は、自分の力で切りひらいていく、という
生き方と、その苦悩を表現している。
私の自転車ツーリングにおいては、私の前に道はあるし
私の後ろにも道はある。私がやるべきことは、ただ、
ペダルを踏むだけである。
なにも悩むことはない。
阪神電車沿いに、尼崎、武庫川と通り過ぎる。
いつもブログを愛読させていただいているamaさんが、
このあたりに住んでいらっしゃるはずだ。
ハーレー・ダビッドソン FXRSローライダーが
走っていないかな、と思って、注意して見ていた。
が、私はまだ、amaさんに会ったことがない。
だから、会ってもわからないだろう。
甲子園球場の前を通る。
私は阪神ファンから西武ファンに乗り換えたので、
若干、バツがわるい。ちょいと失礼しますよ、
という感じで入っていって、写真を撮った。
阪神甲子園球場にて
JR三ノ宮駅には、午後4時半ごろ着いた。
駐輪場の場所がわかりづらかったけど、
ダイエー神戸三宮店の前に、三宮駅前自転車駐車場
を見つけて、そこに自転車を預けた。
JRに乗り、新快速で大阪駅に出て大阪環状線で新今宮に。
南海高野線に乗りかえて、富田林市にある
家内の実家に戻った。