ドゥカティといった海外製の大型オートバイに乗る必要は
ないけれど。
見栄をはらなくてもいいからね。
けれども、そういった海外製の大型オートバイに
まったく興味がない、といえばウソになる。
すくなくとも、そういった高級なオートバイが似合う、
かっこいいオートバイ乗りになりたい、という気持ち
だけはあった。
ということで、いつかは海外製大型オートバイ、
と思っていたけれど、とうとう、買えなかったね。www
私の場合、大学を出て、会社に入ったときの初任給は
11万4千円だった。1980年のことである。
試用期間が終わって、はじめて辞令をもらったとき、
そこに書いてあった。いまでも、はっきりと覚えている。
ということで、年収は200万円くらい。
手取りだと、180万円くらいだったね。
やすっ!www
とてもではないけれど、200万円を超える
海外製オートバイなんか買う余裕はなかったね。
会社に勤めはじめて、約1年で結婚した。
当然、生活は苦しかった。
ま、その当時は、みんな、そうだったけど。
私たち夫婦は、埼玉県三郷市にある団地
(2DK、家賃2万8千円)に引っ越した。
私は、武蔵野線→常磐線→千代田線→東西線と乗り換えて、
会社のある竹橋まで、1時間10分かけて通勤した。
そして、すぐに子どもができた。
さらに生活は苦しくなったね。wwww
海外製オートバイが欲しかったけど、そんなこと、
とてもではないけれど、言い出せなかった。
当時の私たち夫婦の生活は、私の月給だけでは
どうしても赤字になるので、6月と12月の賞与で
その赤字を埋める、というパターンであった。
けれども、その団地には、私たちのようなプロフィール
の夫婦が、たくさん住んでいた。
まだまだ、日本が若い時代だった。
マンションの頭金が貯まると、みんな引っ越していったね。
生活にすこし、余裕ができたのは30才になってから。
当時、私の年収は500万円くらい。
私たち夫婦は、必死の思いで、なんとか1千万円貯金して、
それを頭金にして、3LDKのマンションを買った。
それで、貯金はすっからかん。
また、貧しくなった。wwww
当時、私は大型自動二輪の限定解除をしたばかり。
海外製の大型オートバイが欲しかったんだけど、
とてもじゃないけど、言い出せなかったね。
40代になり、年収は、やっとそれなりになった。
けれども、お金は子どもたちの教育費に、
どんどん消えていく。
それでも、なんとか、国産の大型オートバイを買ったね。
下の子の高校受験のとき、私立の入学金として100万円を
用意していたんだけど、地元の都立高校に入ってくれたので
その100万円が浮いたのだ。らっきー。
家内は、子どもが志望校に合格できたので上機嫌だった。
「浮いた100万円で、オートバイを
買ってもいいわ。子どもにお礼を
言いなさい。」
ということになった。
私は下の子に、真剣に頭を下げたね。www
けれども、予算は100万円。
海外製オートバイの中古か、国産の新車か、という選択になる。
海外製オートバイの中古を買ってしまったら、
地獄に落ちるのは、わかりきっているね。www
あるいは、100万円を頭金にして、残りをローンという手も。
けれども、住宅ローンが、あと20年ちかく残っているから、
私の趣味のことで、よけいな出費を増やすわけにはいかない。
ということで、国産の新車を買った。
70万円のCB750を買って、30万円は予備費として貯金。
その30万円は、すぐにツーリングで使いはたしてしまったけど。www
その後も、教育費の出費はつづき、上の子が大学院、
下の子が大学生のときが、出費のピーク。
ふたりとも私立だから、年間の授業料は2百万円を超えたもんな。
家計のなかで、私の趣味にかかるお金から削られていく。
海外製のオートバイ、なにそれ、って感じだった。
思えば、私の人生、このころがいちばん、きつかった。
いまは死ねない、と真剣に思ってたもんな。
ふたりの子どもが、社会人になって、やっと余裕ができた。
けれども、そろそろ、老後の生活を考えなければならない。
子どもたちに迷惑をかけないためには、それなりの蓄えを
持っておかないと。やはり、海外製オートバイなんか、
買うわけにはいかなかった。
現在、私は65才。
やっと、来月から、待ちに待った
年金がもらえる!
貯金は、そこそこある。だけど、使うわけにはいかないね。
これから、老後生活がはじまるから。
海外製オートバイ?
そんなもん、買えるわけないじゃーん。wwwwww
ということで、今回の記事のまとめであるが、
人は、まっとうに生きている限り、
海外製オートバイを買うことはできない。
以上である。
ま、ぶっちゃけ、年収2千万円くらい、いかないと、
海外製オートバイなんか、買えないよね。
日本では、年収1千万円を超えても、所得税と
社会保険料で、300万円くらい、持っていかれるからね。
いや、おれはすべてを捨てて、趣味に生きる、
というのならともかく、人には生活があるから。
また、ふつうは夫が先に死んで、妻があとに残るから、
65才の時点で、それなりの貯金がないと、
熟年離婚されてしまうし。w
150回ローンで買うという手もあるけれど、
いつになったらローンが終わるかわからん。www
残価設定型ローンにいたっては、5年後に地獄をみることは、
わかりきっている。ほとんどの場合、設定した残価では
買い取ってくれないから。
だから、再ローンを組むはめになるわけだけど、
それって、5年落ちの中古車(あるいは事故車)を、
新車の半額で買うようなもんだから。
そんなの、最初からわかりきっていることだから。
もちろん、それを承知で買うのなら、それは本人の自由だけど。