道の駅 マリーンアイランド岡島にて バテるtak
●走行データ
使用した自転車 ロードスポーツ
チェーンリング 44T-32T (2段)
カセットスプロケット 11-32T (8段)
「日本海岸自転車の旅」というのをやっている。
要するに、私の住む立川から、自転車で日本海沿いに北上し、
宗谷岬まで行くというものである。
いい年齢をして、バカなことをやっているという自覚はある。
けれども、私の場合、オートバイでも自転車でも、
基本的に、いつもひとりで走っているから、
バカなことをやっていても、同行者に気兼ねする必要はない。
ということで、今回も、ひとりで走りに出ることにした。
現在まで、立川から出発して、JR秋田駅に達している。
ということで、つぎは秋田駅からスタートして、
北海道に渡るつもりであった。
しかしながら、ここからが難しい。
秋田より北は、冬季に自転車で走ることがむずかしいからである。
とりわけ、北海道は6月から9月いっぱいくらいまでしか、走れない。
だから、北海道が最大の難所になることは、わかっていた。
2012年の夏も忙しく、8月と9月は1日も休むことができなかった。
が、順調に仕事は片付き、私は10月に、少し遅めの夏休みをとることができた。
このチャンスをのがしたら、北海道を自転車で走るのは、
いつのことになるか、わからない。
ということで、秋田~札幌間をとばして、
札幌から先の区間を、先に走ってしまうことにした。
「最終ゴールが宗谷岬でなくていいのか!」
とか言われそうだけど、私は、あそこには、もう、4回も行っているし、
さらにいうと、騒がしいから、あまり好きなところではない。
できれば、宗谷岬は通過点にして、もっと、遠くまで行きたい。
そう、思った。
2012年10月13日土曜日。
エアアジア・ジャパンで、成田から新千歳に飛び、
JR千歳線で札幌駅まで行った。
そして、札幌駅で自転車を組み立て、
午後3時すぎ、走り始めた。
今回走ったコース
(1日め) | 札幌駅~石狩市 | 約22km |
(2日め) | 石狩市~留萌市 | 約115km |
(3日め) | 留萌市~天塩(てしお)町 | 約112km |
(4日め) | (荒天のため滞留) | |
(5日め) | 天塩町~猿払(さるふつ)村 | 約141km |
(6日め) | 猿払村~興部(おこっぺ)町 | 約128km |
(7日め) | 興部町~遠軽(えんがる)町 | 約72km |
合計 | 約590km |
宗谷岬にて
今回の行程の難所であるが、まあ、とくに、どこが難しいということは
なかったけど、北海道は地質年代的には若いから、海岸部の多くは
平野が形成されていない。ということで、丘→谷→丘→谷→丘→谷
という感じが延々と続き、平坦なところが少ない。
そういった意味では、まさに自転車乗り泣かせの地形である。
とりわけ、日本海がわの初山別 (しょさんべつ)から遠別 (えんべつ)
にかけてと、オホーツク海がわの枝幸 (えさし)から興部にかけての
アップダウンは、精神的にきつかったなあ。
それと、沿線の多くは原野であり、誰も住んでいない。
auの携帯電話も通じないから、クマにでも会ったら、
マジでどうしようか、と思った。
北海道で暮らしていた経験のあるmicyuさんによると、
近頃はシカが増えてしまって、山にエサがあまりなく、
クマが平地に降りてくることが多い、ということである。
...。
たしかに、道中、シカは頻繁にみた。
目の前に飛び出してきて、ぶつかりそうになったこともあったな。
あいつらが、木の実やキノコなどを、根こそぎ食べてしまうから、
クマが飢える、ということなのだろうか。
ま、クマにばったりと会ってしまったら、そのときはそのとき。
運が悪かった、とあきらめるしかないけど、
なるべくなら、会いたくない。
ヤバそうなところでは、ときどきベルを鳴らしながら走っていた。
ということで、今回の記事のまとめであるが、
この時期の北海道は、自転車で走るには、ちょっとシーズンはずれ。
北のほうに行くともう寒いし、さらに、最近はおなかを空かせたクマが、
よく平地に出てくるそうだ。けれど、旅人が少ないから静かに走れるし、
サケ、カニなどの食べ物もおいしい。おすすめである。
今回の旅のゴールは、JR石北本線の遠軽 (えんがる)駅であった。
遠軽に来たのは、およそ30年ぶりである。
遠くまで軽い気持ちで来た、という感じの地名で、
私の旅のゴールにふさわしいところであった。
また、遠軽の人たちは、とても旅人にやさしい。
いいところである。
遠軽駅にて