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Channel: 続・国道な日々
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みなさん、どうしてます? 信号のない横断歩道での歩行者優先

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オートバイでツーリング中、信号のない横断歩道で、
待っている歩行者がいたため、一時停止をしたら、
後方からクルマに追い越されて、交通事故を誘発しかけた。


先日、北関東をオートバイでツーリングしていた
ときのこと。
私は片側1車線の国道を先頭で走っていた。
すると、前方に信号のない横断歩道があり、
左側の歩道に、子どもたちが渡ろうとして
待っていた。私は横断歩道の直前で停車し、
子どもたちを渡らせようとした。
(道路交通法38条 横断歩道等における歩行者等の優先)

すると...
後方から来たクルマが、追い越しをかけてきた。
そして、横断を開始していた子どもたちを無視して
通過しようとする。子どもたちは、クルマに
気がついていない。

私は、あわててクラクションを鳴らし、
子どもたちに危険をしらせた。
子どもたちは横断歩道の途中で立ち止まり、
なんとか、ことなきを得た。
ということで、私はあやうく人身事故を誘発
してしまうところであった。



以前に、「運転におけるローカルルールについて
という記事を書いたことがある。運転における
地域差というものは意外に大きく、
オートバイやクルマで旅行する者にとっては
注意が必要である、という内容であった。
そのときは、愛媛県の「伊予の早まわり」と、
長野県の「松本ルール」、および愛知県の
「名古屋走り」について、とりあげたのだが。

じつは、信号のない横断歩道における歩行者優先
についても、都道府県ごとの差が、かなり大きい。
私自身の経験からいって、北関東の3県においては、
信号のない横断歩道に歩行者がいても、
停止しないクルマが圧倒的に多い。
そんなところで、オートバイに乗っていながら
一時停止し、歩行者を行かせようとしたから、
交通事故を誘発しかけたのである。

ビミョーなことを書いているという
ことは、ちゃんと認識している。


上にも書いたように、横断歩道での歩行者優先は
道路交通法37条で決まっており、違反すると、
反則金と違反点は、以下のとおりである。

反則金……大型1万2千円、普通9千円、二輪7千円
違反点……2点(横断歩行者等妨害等)

ということで、信号のない横断歩道で歩行者が
待っているのを見かけたら、必ず、停車して
歩行者を横断させなければならない。

けれども、みんながやっていないことを
自分だけがやると、道路上では危険である
ということも、また、真実なのである。
オートバイでツーリングする際には、
そこはちゃんと考えて
走らないといけない。



なぜ、私は信号のない横断歩道で歩行者優先をするのか?

じつは、捕まったことがあるのである。www
まだ、クルマに乗り始めて、まもないころであった。
そのとき、私は信号のない横断歩道にさしかかり、
右側、つまり対向車線がわに歩行者が待っている
のに気がついた。しかしながら、街路樹のかげになって、
よく見えなかったので、かなり直前になって気づいた。
ということで、急に停止すると、後続車にぶつけられる
恐れがあったし、さらには、対向車も停まらなかった。
対向車が停まらないのに、歩行者と反対側の車線を
走っている私が停まっても、意味がない。(と思った)
ということで、そのまま行ってしまった。

すると、50メートルほど先に警察官が待っていて、
にこにこ笑いながら停止を命じられ、「横断歩行者妨害」
で青キップを切られた。
減点2点。7千円(当時)の反則金であった。

人は痛いめにあって、はじめてわかることがある。
大学を出たばかりで、手取り10万円そこそこの給料
でありながら、7千円という反則金はまことに痛く、
以来、私は信号のない横断歩道で歩行者が待っていると、
必ず、停まるようにしている。

これは、おそらく私だけではない
東京23区内では、ほとんどのクルマは信号のない
横断歩道において、歩行者優先を実践している。
とりわけ、タクシーの運転手さんは必ず停止して、
歩行者を行かせるから。
みんな、痛いめにあっているのである。www

このように書くと、地方に住む読者の方々にとっては、
「そんなバカな。」
と思われるかもしれない。
無理もなく、私の知る限り、東京以外の地方で、
信号のない横断歩道で歩行者優先をしなかったため、
取り締まりにあった、という話は聞いたことがない。

理由のひとつは、おそらく、警察官の数である。
人口1万人あたりの警察官の数は、当然のことながら
首都である東京が最も多い。このせまい地域に、
4万6千人もの警察官がいるのである。
そして、彼らは、検挙するクルマの数と集める反則金
の額にノルマがあるのである。

ということで、東京では、クルマが違反をしそうな
ところには、必ず、警察官が待っている

と言っても過言ではない。信号のない横断歩道なんて、
警察官にとっては、格好の狩猟場であろう。



さて...
みなさんは、オートバイでツーリング中、信号のない
横断歩道の歩行者優先については、どのように
されておられるであろうか。

私は、単独で走っているときは、必ず停まる。
先頭で走っているときは、ミラーで後方の状況をみて、
なるべく停まるようにしている。けれども、
先頭で走っているのではなく、後続車がいるときは...。
あるいは、歩行者が待っているのが右側で
対向車が停止しなかったら...。

ま、状況に応じた走り方をしている
とだけ言っておく。
今回は、ひさしぶりにオートバイに乗っていたのと、
北関東を走っていることを、つい忘れてしまって、
歩行者を危険なめに遭わせてしまったのであった。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
信号のない横断歩道における歩行者優先については
地域差がある。オートバイでツーリングしているときは
走っている地方の地域性に応じて、実情にあった運転
をすることが重要である。
逆に、地方から東京に出てきたクルマやオートバイ
にとっては、都内(とりわけ23区内)の信号のない
横断歩道においては、歩行者優先をしないと取り締まり
にあうことがあるので、注意が必要であろう。


最初のケースで、もし、事故になってしまったら
私はどうなっただろうか。おそらく、かなりの確率で、
私にも責任があるということになっただろう。
理由は、横断歩道の前後5メートルは
駐停車禁止
であるから。

事故を起こしたクルマに、
「このオートバイが横断歩道の直前で“停車”したから、
歩行者が見えず、はねてしまったんだ。」
と主張されると、合理的な反論ができない。
歩行者優先のため停止したのか、あるいは単純に
停車したのかは、客観的な判断がむずかしい問題である。

「なんでもいいから、県外ナンバーのオートバイの
せいにしてしまえ。」
と思われたら、それで終わりである。
そういった意味でも、オートバイでのツーリング中は、
杓子定規に道路交通法を守るのではなく、
状況に応じて、適切な判断をしながら運転をした方
がいいと思われるのである。

追記1
今回の件、私も凄く気を付けています。
特に2輪の場合は歩行者が危険なだけでなく、
自分自身がぶつけられる危険性が有るからです。
(H.Kさん)

バイクの場合、やはり追突が怖いので、ミラーで
後方確認して、後続車がいたら...以下略
(K.Mさん 岡山在住)

そのほか、同様なご意見2通をいただいた。

→そうなんですよね。

二輪の場合、まじめに一時停止して、後続車にぶつけられたら、ただではすみません。そのようなことから、慎重に走らざるを得ないと思われます。


追記2
車線の中央から右よりに寄ってから一時停止すれば、
後続車にも歩行者優先だとわかるのでは?
(匿名さん)
というご意見をいただいた。

→それで追突されたら、こっちが死んでしまいます。

後続車に、「停車ではなく、歩行者優先のため、一時停止しますよ。」という意思を見せるため、車線の中央から右に寄って停まるというのは、いい考えだと思います。後続車が、まともな運転者であれば、それで停まってくれるでしょう。

しかしながら、まともではない運転者であれば、なんの考えもなく追い越してくるでしょうし、さらに、その後ろのクルマは、状況を理解せずについてくるでしょう。そのような状況に陥ってしまって右側に寄っていますと、追突される危険性が飛躍的に高くなります。オートバイに乗っている場合、そこは考えざるを得ません。

たしかに、道路交通法では、歩行者を保護する義務があります。が、そのために、なにもわれわれオートバイ乗りが命までかける必要はないでしょう。停まるのであれば車線の左よりか、中央です。


追記3
大阪在住ですが、極力停まっています。
私もかつて白バイのノルマに貢献した事があるからです。
が、同時に怖い目に有ったこともあるので
(原付スクーターでおばさんに掘られました)
バックミラーを見て緊張します。いざというときは
安全さえ確保できそうなら発進しています。
(A.K.さん 大阪在住)

→ほぼ、私と同じですね。

いちど、取り締まりにあうと、そのトラウマから抜け出すのは容易ではないです。今回のような記事を書いていながら、私も単独で走っている場合は、かならず停まっています。
問題は先頭でない場合と、後続車がある場合、そして対向車が停まらない場合です。
wikiによると、およそ9割のクルマが信号のない横断歩道における歩行者優先を無視しているのに、オートバイに乗っていながら、歩行者優先のために停まると追突される危険性が高いし、また、歩行者にとっても、必ずしも安全ではない、と思われるのです。

それにしても、大阪でも、そんな取り締まりがあるのですね。

A.K.さんも、「記事の話題とはちがいますが、大阪ではレーンの多い交差点の右折時には、直進車両が途切れそうなら矢印信号が出なくとも、どんどん対向車線の左折と同時に交差方向へ入っていかねば追い越されてしまうので、未だに緊張します。」と書いておられますが、私も大阪市内を走るのは、すごく緊張します。ていうか、なるべく阪神高速を走るようにして、下道は走りません。そういう土地柄でありながら、たまたま見つけた些細な違反を取り締まるというのも、なんだかなあ、と思いますね。


追記4
横断歩道手前で停車しているクルマの横を
通過する際は、一時停止義務があるのでは?
というご意見をいただいた。

→よくご存じですね。たしかに一時停止義務があります。
(道路交通法第38条第2項)。


しかしながら、これこそ、誰もまもっていないのではないでしょうか。
少なくとも、この規定があるのだから、横断歩道の手前で、安心して停止していい、という状況ではありません。そこは考えないといけません。
そもそも、この規定が出来たのは、歩行者優先のため一時停止している車両の陰から、横断歩行者が飛び出す(?)ことによる事故を防止するためです。逆にいうと、そういった事故が多いからこそ、第2項として、追加されたのです。
実際には、信号のない横断歩道の手前で歩行者優先のため一時停止したことにより、事故を誘発するケースというのは、かなり多いのではないかと思われます。試験場で運転免許の更新時に見せられるビデオでも、そういう事故のことが紹介されていました。


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