遠軽から釧路まで、自転車で走った。そのつづき。
6日め 霧多布(きりたっぷ)滞在
霧多布キャンプ場は、無料だった。
昨日、キャンプ場に着いたとき、管理人さんに
ノートに住所と名前を書くように言われた。
書き終えると、料金を徴収されることなく、
「じゃ、ゆっくりしていってくださいね。」
と言われた。
ということで、ゆっくりすることにする。
誰もいなかったので、私は炊事場のちかくの
平らなところにテントを張った。
霧多布キャンプ場にて
霧多布灯台
霧多布岬
ごらんのとおり、霧多布岬周辺は、北海道でも屈指の
きれいなところである。2kmほどはなれているけれど、
霧多布温泉という入浴施設がある。
霧多布の町まで出れば、セイコーマートがある。
いうことなし、である。
私は2泊することにした。
5日連続で走ってきたので、ちょっと疲れていたし、
今回の旅では、予備日を1日とっていたから。
それに、私は無料ということばに弱いのである。
お昼まで、文庫本を読んですごす。
昼ごはんを食べに、霧多布の町まで出た。
郵便局でお金をおろすなどの雑用をこなしてから、
霧多布温泉ゆうゆに行く。
料金は、大人500円であった。
ルパン三世のポスターが、たくさん貼ってある。
ここに来るまで知らなかったのだが、霧多布のある
浜中町は、ルパン三世の作者、モンキー・パンチ氏の
生まれ故郷なのだそうだ。
ルパン三世については、かなり昔、漫画アクションで
読んだことがあるのだが、原作はアニメーションと
ずいぶん、イメージが違っていた。
原作のルパンは、アニメのようにべらべらしゃべったり、
「不~二子ちゃん」などど、おどけたりしなかった。
漫画家とアニメーターは、別のジャンルのアーティストである。
漫画家であり、アニメーターでもあった手塚治虫氏の作品は、
漫画作品とアニメ作品のイメージの差がすくない。
けれども、漫画家とアニメーターが別の場合、
イメージの差が大きい。
スタジオジブリの作品がいい例であろう。
ルパン三世の場合は、キャラクターだけを流用した、
まったく別の作品と言うべきであり、作者である
モンキー・パンチ氏としては、さぞや複雑な心境
だっただろうな、と思う。
霧多布温泉には、その日の夕方までいた。
夕日がきれいだった。
7日め 霧多布~釧路 約88km
翌朝はすこし寝坊して、午前7時ごろ出発した。
北海道道123号線を、厚岸(あっけし)をめざして走る。
霧多布湿原をみおろす展望台があった。
その名のとおり、霧でよく見えなかった。
琵琶湖展望台より
散布(ちりっぷ)という地名が続く。
渡散布(わたりちりっぷ)、火散布(ひちりっぷ)、丸山散布(まるやまちりっぷ)。
散布とは、アイヌ語で湿地を意味する「チリップ」ということらしい。
火散布橋をわたる。
橋の下では、漁師さんたちがバフンウニを割って、
身を取り出していた。
火散布から先は、高さ50メートルくらいの海食崖
の上を走る。ときどき海が見えるけど、海面まで、
めちゃめちゃ高く、簡単に自殺できそうだ。
あやめヶ原というところに行く分岐点に駐車場と
トイレがあったので、休憩した。
今日は、北海道に来て、はじめてよく晴れた。
厚岸まで、一気にくだる。
厚岸は、このあたりでは大きな町である。
厚岸大橋をわたると、イオンがあった。
厚岸大橋にて
厚岸からは、国道44号線を走る。
釧路まで45km。ゴールが近づいてきた。
尾幌というところからは、10km以上、ずっと登りが続いた。
標高150メートルまで上がって、やっと、くだり始める。
釧路の平野部に入ると、霧が出てきた。
釧路では、幣舞橋(ぬさまいばし)のすぐちかくにある
ゲストハウスに泊まった。1泊素泊まりで2,500円。
オーナーは気さくで、とてもいい方だった。
同室だったのは、ブルネイから来た青年。
オーナーに誘われて、お茶を飲みにダイニングに
降りていくと、東京から来たという英語が達者な女性と
いっしょになった。みんなで英語で話をしていると、
日本にいるという感じがしなかった。
翌朝は、釧路駅から高速バスで札幌へ。
さらに新千歳空港まで列車で行って、
16:55発のスカイマーク便で茨城空港に戻った。
茨城空港の駐車場に1週間とめてあった自分のクルマに
自転車をのせて、運転席にすわるとほっとした。
ということで、東京に無事に戻ってきた。
知床峠から羅臼まで、ヒグマの目撃情報があった
にもかかわらず、自転車で下ってしまったのは、
いまから考えると、むちゃくちゃヤバかったな。www
年齢をとってくると、だんだん、生への執着が少なく
なってくる。気をつけないといけないな、と思った。
6日め 霧多布(きりたっぷ)滞在
霧多布キャンプ場は、無料だった。
昨日、キャンプ場に着いたとき、管理人さんに
ノートに住所と名前を書くように言われた。
書き終えると、料金を徴収されることなく、
「じゃ、ゆっくりしていってくださいね。」
と言われた。
ということで、ゆっくりすることにする。
誰もいなかったので、私は炊事場のちかくの
平らなところにテントを張った。
霧多布キャンプ場にて
霧多布灯台
霧多布岬
ごらんのとおり、霧多布岬周辺は、北海道でも屈指の
きれいなところである。2kmほどはなれているけれど、
霧多布温泉という入浴施設がある。
霧多布の町まで出れば、セイコーマートがある。
いうことなし、である。
私は2泊することにした。
5日連続で走ってきたので、ちょっと疲れていたし、
今回の旅では、予備日を1日とっていたから。
それに、私は無料ということばに弱いのである。
お昼まで、文庫本を読んですごす。
昼ごはんを食べに、霧多布の町まで出た。
郵便局でお金をおろすなどの雑用をこなしてから、
霧多布温泉ゆうゆに行く。
料金は、大人500円であった。
ルパン三世のポスターが、たくさん貼ってある。
ここに来るまで知らなかったのだが、霧多布のある
浜中町は、ルパン三世の作者、モンキー・パンチ氏の
生まれ故郷なのだそうだ。
ルパン三世については、かなり昔、漫画アクションで
読んだことがあるのだが、原作はアニメーションと
ずいぶん、イメージが違っていた。
原作のルパンは、アニメのようにべらべらしゃべったり、
「不~二子ちゃん」などど、おどけたりしなかった。
漫画家とアニメーターは、別のジャンルのアーティストである。
漫画家であり、アニメーターでもあった手塚治虫氏の作品は、
漫画作品とアニメ作品のイメージの差がすくない。
けれども、漫画家とアニメーターが別の場合、
イメージの差が大きい。
スタジオジブリの作品がいい例であろう。
ルパン三世の場合は、キャラクターだけを流用した、
まったく別の作品と言うべきであり、作者である
モンキー・パンチ氏としては、さぞや複雑な心境
だっただろうな、と思う。
霧多布温泉には、その日の夕方までいた。
夕日がきれいだった。
7日め 霧多布~釧路 約88km
翌朝はすこし寝坊して、午前7時ごろ出発した。
北海道道123号線を、厚岸(あっけし)をめざして走る。
霧多布湿原をみおろす展望台があった。
その名のとおり、霧でよく見えなかった。
琵琶湖展望台より
散布(ちりっぷ)という地名が続く。
渡散布(わたりちりっぷ)、火散布(ひちりっぷ)、丸山散布(まるやまちりっぷ)。
散布とは、アイヌ語で湿地を意味する「チリップ」ということらしい。
火散布橋をわたる。
橋の下では、漁師さんたちがバフンウニを割って、
身を取り出していた。
火散布から先は、高さ50メートルくらいの海食崖
の上を走る。ときどき海が見えるけど、海面まで、
めちゃめちゃ高く、簡単に自殺できそうだ。
あやめヶ原というところに行く分岐点に駐車場と
トイレがあったので、休憩した。
今日は、北海道に来て、はじめてよく晴れた。
厚岸まで、一気にくだる。
厚岸は、このあたりでは大きな町である。
厚岸大橋をわたると、イオンがあった。
厚岸大橋にて
厚岸からは、国道44号線を走る。
釧路まで45km。ゴールが近づいてきた。
尾幌というところからは、10km以上、ずっと登りが続いた。
標高150メートルまで上がって、やっと、くだり始める。
釧路の平野部に入ると、霧が出てきた。
釧路では、幣舞橋(ぬさまいばし)のすぐちかくにある
ゲストハウスに泊まった。1泊素泊まりで2,500円。
オーナーは気さくで、とてもいい方だった。
同室だったのは、ブルネイから来た青年。
オーナーに誘われて、お茶を飲みにダイニングに
降りていくと、東京から来たという英語が達者な女性と
いっしょになった。みんなで英語で話をしていると、
日本にいるという感じがしなかった。
翌朝は、釧路駅から高速バスで札幌へ。
さらに新千歳空港まで列車で行って、
16:55発のスカイマーク便で茨城空港に戻った。
茨城空港の駐車場に1週間とめてあった自分のクルマに
自転車をのせて、運転席にすわるとほっとした。
ということで、東京に無事に戻ってきた。
知床峠から羅臼まで、ヒグマの目撃情報があった
にもかかわらず、自転車で下ってしまったのは、
いまから考えると、むちゃくちゃヤバかったな。www
年齢をとってくると、だんだん、生への執着が少なく
なってくる。気をつけないといけないな、と思った。