白内障の手術を受けてきたのだが。
今年の3月、白内障が進行して、視力が悪化したため、
「オートバイから降りることにした」という記事を書いた。
あれから、9ヶ月。
もちろん、オートバイには、まったく乗っていない。
読者の方々より、「白内障の手術は簡単ですよ。」という
アドバイスもいただいたけど、やはり眼の手術はこわい。
それに、「どうせ、もうすぐ死ぬんだから。」という
諦めもある。
このあたりの気持ちは、なかなか、わかってもらえない
かもしれない。
現在の私は、2人の子どもを育て終え、
父親としての役割は終わった。
もう、生きていても、意味がない存在なのである。
あとは、なるべく迷惑をかけないようにして、死ぬだけ。
高いお金をかけて、眼の手術をしても仕方がない。
本気で、そう思っていた。
そんな私が、どうして眼の手術をうける気になったのか。
6月に北海道に行って、遠軽から釧路まで、
自転車で走った。道中はほとんど時速15kmくらいで
ゆっくりと走ったのだが、途中、知床峠から羅臼まで
下る国道334号線で、私は時速60kmでとばした。
ヒグマの目撃情報があったからである。
そう。自転車でも、下り坂だと時速60kmくらい、
かんたんに出るんだよね。私は忘れていた。
左眼の視力がほとんどない状態で、
時速60kmでカーブに入っていくとき、
私は危険を感じた。
北海道ツーリングから帰って、私は家内に相談した。
「白内障の手術を受けたいんだけど...。
8万円くらい、かかるんだけど、いいかな。」
「いいから、はやく受けてきちゃいなさいよ。
費用は、あなたの入っている医療保険でカバー
できるんだから。」
そうか。医療保険に入っていたんだった。
私は忘れていた。
こういうとき、家内はまことに頼りになる存在なのである。www
ということで、手術をすることに決定。
病院選びにはいる。
立川近辺で、眼科が充実している病院というと、
まずは、三鷹にあるK大学病院。
ここのアイセンターの充実度は、都内でも有数である。
それと、小平市の公立S病院。公立で庶民的だけど、
白内障手術の症例は数多い。
あるいは、個人開業医で優秀な医師の手術を受けるか。
とりあえず、かかりつけの眼科の医師に相談することにする。
東京では、かかりつけの医師の紹介状がないと、
病院での診療、手術は、ほぼできない。
なぜか、そういうことになっているのである。
私 「先生、手術をうける決心をしました。」
医師「あそう。じゃ、どこで手術うける?」
私 「それを先生に相談しようと思いまして。」
病院に紹介状を書くだけで、1万5千円が手に入るから、
心なしか、うれしそうである。
かかりつけの医師は、立川市内のS医療センターはどうか、
とすすめてきた。悪くない選択だと思うが、
あそこは眼科の医師が少なく、手術の症例も少ない。
私の方から、三鷹のK大学病院のアイセンターはどうか、
と聞いてみた。
すると、あそこは網膜剥離とか、緑内障とか、
むずかしい手術をうける人で、いつも混んでいる、
とかいう。
ということで、結局、家から近いこともあり、
小平の公立S病院に紹介状を書いてもらった。
まさか、ここから地獄をみることになるとは、
そのときの私は、思ってもみなかったのであった。
(後半につづく)
今年の3月、白内障が進行して、視力が悪化したため、
「オートバイから降りることにした」という記事を書いた。
あれから、9ヶ月。
もちろん、オートバイには、まったく乗っていない。
読者の方々より、「白内障の手術は簡単ですよ。」という
アドバイスもいただいたけど、やはり眼の手術はこわい。
それに、「どうせ、もうすぐ死ぬんだから。」という
諦めもある。
このあたりの気持ちは、なかなか、わかってもらえない
かもしれない。
現在の私は、2人の子どもを育て終え、
父親としての役割は終わった。
もう、生きていても、意味がない存在なのである。
あとは、なるべく迷惑をかけないようにして、死ぬだけ。
高いお金をかけて、眼の手術をしても仕方がない。
本気で、そう思っていた。
そんな私が、どうして眼の手術をうける気になったのか。
6月に北海道に行って、遠軽から釧路まで、
自転車で走った。道中はほとんど時速15kmくらいで
ゆっくりと走ったのだが、途中、知床峠から羅臼まで
下る国道334号線で、私は時速60kmでとばした。
ヒグマの目撃情報があったからである。
そう。自転車でも、下り坂だと時速60kmくらい、
かんたんに出るんだよね。私は忘れていた。
左眼の視力がほとんどない状態で、
時速60kmでカーブに入っていくとき、
私は危険を感じた。
北海道ツーリングから帰って、私は家内に相談した。
「白内障の手術を受けたいんだけど...。
8万円くらい、かかるんだけど、いいかな。」
「いいから、はやく受けてきちゃいなさいよ。
費用は、あなたの入っている医療保険でカバー
できるんだから。」
そうか。医療保険に入っていたんだった。
私は忘れていた。
こういうとき、家内はまことに頼りになる存在なのである。www
ということで、手術をすることに決定。
病院選びにはいる。
立川近辺で、眼科が充実している病院というと、
まずは、三鷹にあるK大学病院。
ここのアイセンターの充実度は、都内でも有数である。
それと、小平市の公立S病院。公立で庶民的だけど、
白内障手術の症例は数多い。
あるいは、個人開業医で優秀な医師の手術を受けるか。
とりあえず、かかりつけの眼科の医師に相談することにする。
東京では、かかりつけの医師の紹介状がないと、
病院での診療、手術は、ほぼできない。
なぜか、そういうことになっているのである。
私 「先生、手術をうける決心をしました。」
医師「あそう。じゃ、どこで手術うける?」
私 「それを先生に相談しようと思いまして。」
病院に紹介状を書くだけで、1万5千円が手に入るから、
心なしか、うれしそうである。
かかりつけの医師は、立川市内のS医療センターはどうか、
とすすめてきた。悪くない選択だと思うが、
あそこは眼科の医師が少なく、手術の症例も少ない。
私の方から、三鷹のK大学病院のアイセンターはどうか、
と聞いてみた。
すると、あそこは網膜剥離とか、緑内障とか、
むずかしい手術をうける人で、いつも混んでいる、
とかいう。
ということで、結局、家から近いこともあり、
小平の公立S病院に紹介状を書いてもらった。
まさか、ここから地獄をみることになるとは、
そのときの私は、思ってもみなかったのであった。
(後半につづく)