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Channel: 続・国道な日々
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流氷をみてきた 4

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北海道に行って、流氷をみてきた。そのつづき。

2017年2月8日早朝。私は斜里(しゃり)から網走に
むかって、国道244号線をクルマで走っていた。
前日の夕方、流氷が赤く輝くのを見て、私は満足した。
ということで、もう、用はない。東京に帰ることにする。
けれど、スマホで調べてみると、今日は斜里から網走にかけて、
流氷が接岸しているようだ。ということで、帰る道すがら、
それを見て行こうと思う。

国道244号線は、カチンカチンに凍結した路面に、
新しい粉雪が乗っていて、それが強風にとばされ、
地吹雪になっているという、最悪のコンディションであった。
そんな状況であっても、地元のクルマは時速80kmくらいで
走っている。

私はというと、オートバイの運転だけでなく、
クルマの運転もどヘタだから、
時速60kmから70kmくらいで走っている。
すると、地元の大型トラックにまで、追い越されてしまった。
北海道の運転文化は、本当に独特であると思う。


浜小清水(はまこしみず)駅のちかくで、海に出た。
私は道の駅「はなやか小清水」にクルマをとめ、
運転用の靴から登山靴にはきかえて、小高い丘に登った。
そこには、フレトイ展望台という施設がある。
なんだか、三角形のピラミッドのような建物であるが、
流氷をながめるための、いいスポットになっている。
展望台までの坂道は凍っていたので、登るのは結構、
大変だった。

フレトイ展望台にのぼると、本当に水平線まで
海が氷で埋まっていた。
中学のとき、鉄道雑誌でみた景色と同じである。
私は45年間、ずっと、これが見たかったのだ。

drift13.jpg
浜小清水 フレトイ展望台にて


私のBucket List
1.流氷をみる
2..........
3..........

   

1.流氷をみる
2..........
3..........



ということで、私は東京に帰ってきた。
私が「死ぬまでにやってみたいこと」のリストのうち、
ひとつが実現したのは、よかったと思う。
けれども、そのために私は、大洗~苫小牧間758kmを
フェリーで往復し、さらにクルマで北海道内を約900km。
立川~大洗間往復で約320km、つまり、約2,700kmもの
距離を移動した。それで、やったことといえば、
ただ、氷を見ただけ。

「つまらないことに、こだわっていたな。」と思う。
これこそ、正常な人間の考えることなのかもしれない。
けれども私は、人生における「忘れもの」をひとつ、
取り返したような気がした。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
北海道のオホーツク海沿いでは、例年、2月から3月にかけて、
流氷を見ることができる。ネットで情報を集めてから、
出かけてみるのもいいと思われる。

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