釧路から長万部まで、自転車で走った。
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今回走ったコース
使用した自転車 ロードスポーツ改造車
チェーンリング 44T-32T (2段)
カセットスプロケット 11-34T (8段)
釧路まで
2016年6月22日午前7時、私は茨城(いばらき)空港にいた。
今日は、ここから新千歳空港に飛び、
さらには釧路まで、鉄道で輪行しようと思う。
圏央道の茨城区間が開通したおかげで、
立川から茨城空港まで、2時間20分くらいで
行けるようになった。
これは成田空港までの所要時間と大差ない。
むしろ、渋滞することが考えられないから、
安心して行くことができる。
国立府中インターから三宅坂ジャンクション、
箱崎ジャンクション経由で成田空港まで行くとなると、
いったい何時間かかるか、まったくわからないし。
自分のクルマで空港に行くのは、なれると病みつきに
なるくらい、便利である。北海道に1週間ほど行くとなると、
テント、シュラフなどの装備、着替えなどで荷物は10kgくらい。
これに、約10kgの自転車が加わるのである。
私くらいの年齢(61才)になると、これらすべてを持って、
電車で行くのは、きつい。
ま、いちばんきついのは、自宅から最寄り駅までの
約800メートルの歩きなんだけどね。
家族の者が、クルマで駅まで送ってくれればいいのだけど、
上の子は結婚して、家を出て行ってしまったし、
下の子は、毎日遅くまで、働いている。
「とーさんを駅まで送ってくれないか。」
という、そのひとことが言いづらい。
そんな私にとって、空港まで自分のクルマで行くのは、
なにものにも代えがたいほど、ラクである。
しかも、茨城空港は駐車場が無料である。
大事なことなので、もう一度いう。
無料である。
成田空港周辺の駐車場に1週間駐車すると、だいたい
5,000円くらいかかるし、羽田空港だと1万円を超える。
ということで、茨城空港発着のスカイマーク便で輪行するのは、
ラクだし、おトクだと思う。
今回、私は茨城空港~新千歳空港まで往復の航空券を
スカイマークの「いま得」を利用して、14,200円
(往路8,600円、復路5,600円)で手に入れた。
自動チェックイン機でボーディングパスを発券し、
自転車と手荷物をカウンターに預け、午前8時前、
ゲート前の待合室に入り、搭乗開始を待つ。
スカイマークのボーイング737は、午前8時50分、
定刻に出発した。
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茨城空港の駐車場でカートにのせた自転車と荷物
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スカイマークのボーイング737の窓から
新千歳空港には、定刻よりやや早い午前9時50分に到着。
ちょいと休憩して、南千歳 午後0:26発の釧路行き特急列車
「スーパーおおぞら3号」に乗る。
「スーパーおおぞら3号」は札幌始発だけど、たぶん自由席は
がらがらだろう、と思って、指定席は取らなかった。
列車が来てみると、思ったとおり、自由席の乗車率は
半分くらいだった。けれど、みんな窓側にすわって、
通路側の席に荷物を置き、他の乗客が座れないようにしている。
そうだった。
北海道の人独特の乗り方である。私は忘れていた。
北海道の人は、内地の人よりも、ずっと“パーソナルスペース”
が大きいのである。だから、隣の席に見知らぬ人が来ること
を好まない。ということで、自分の隣の席に荷物や
飲み物の空き瓶などを置いて、他の乗客が
座れないようにするのである。
東京でこれをやると、確実にトラブルになる。
けれども、北海道では、これがあたりまえなのである。
だから、内地の人間が、マナー違反などと、安易に文句を
言うべきではない。
私は若いときから、さんざん鉄道で旅行してきたから、
この北海道の人独特の乗り方については、知っていた。
けれども、ひさしぶりの北海道だったので、つい、
うっかりしていたのである。
スーパーおおぞらは、帯広で約半数の人が降りる。
だから、そこで座れるだろうけど、帯広までも2時間。
若いときの私なら平気だけど、現在の私にはつらい。
私は、自由席車両をうろうろした。
幸運なことに、東京から出張で来たとおぼしき、
中年の男性が、
「あ、申し訳ありません。どうぞ。」
と言って荷物をどけてくれた。ということで、
やっと座ることができた。
やれやれ。
たかだか520円を節約しただけで、地獄をみるところだった。
北海道で特急に乗るときは、必ず指定席をとるべきである。
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釧路行き特急「おおぞら」
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釧路駅にて
スーパーおおぞら3号は、定刻の午後3時56分に釧路に着いた。
釧路駅前の広場で自転車を組み立て、走りはじめる。
私の場合、ゴールした地点から次の旅を始めるという、
自分ルールを決めている。今回、釧路駅から走り始めるのは
前回(2016年6月9日から15日まで 遠軽~釧路591km)の
ゴールが釧路駅であったからである。
ということで、今回は釧路駅から始めて、函館まで走る
つもりである。とりあえず、この日は、釧路市内にある
ゲストハウスに泊まった。
(つづく)
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今回走ったコース
1日め | 釧路駅~豊頃(とよころ)町 | 89km |
2日め | 豊頃町~えりも百人浜 | 101km |
3日め | えりも百人浜~新冠(にいかっぷ)町 | 116km |
4日め | 新冠町~苫小牧(とまこまい)市 | 75km |
5日め | 苫小牧~伊達(だて)市 | 109km |
6日め | 伊達市~長万部(おしゃまんべ)駅 | 50km |
合計 | 540km |
使用した自転車 ロードスポーツ改造車
チェーンリング 44T-32T (2段)
カセットスプロケット 11-34T (8段)
釧路まで
2016年6月22日午前7時、私は茨城(いばらき)空港にいた。
今日は、ここから新千歳空港に飛び、
さらには釧路まで、鉄道で輪行しようと思う。
圏央道の茨城区間が開通したおかげで、
立川から茨城空港まで、2時間20分くらいで
行けるようになった。
これは成田空港までの所要時間と大差ない。
むしろ、渋滞することが考えられないから、
安心して行くことができる。
国立府中インターから三宅坂ジャンクション、
箱崎ジャンクション経由で成田空港まで行くとなると、
いったい何時間かかるか、まったくわからないし。
自分のクルマで空港に行くのは、なれると病みつきに
なるくらい、便利である。北海道に1週間ほど行くとなると、
テント、シュラフなどの装備、着替えなどで荷物は10kgくらい。
これに、約10kgの自転車が加わるのである。
私くらいの年齢(61才)になると、これらすべてを持って、
電車で行くのは、きつい。
ま、いちばんきついのは、自宅から最寄り駅までの
約800メートルの歩きなんだけどね。
家族の者が、クルマで駅まで送ってくれればいいのだけど、
上の子は結婚して、家を出て行ってしまったし、
下の子は、毎日遅くまで、働いている。
「とーさんを駅まで送ってくれないか。」
という、そのひとことが言いづらい。
そんな私にとって、空港まで自分のクルマで行くのは、
なにものにも代えがたいほど、ラクである。
しかも、茨城空港は駐車場が無料である。
大事なことなので、もう一度いう。
無料である。
成田空港周辺の駐車場に1週間駐車すると、だいたい
5,000円くらいかかるし、羽田空港だと1万円を超える。
ということで、茨城空港発着のスカイマーク便で輪行するのは、
ラクだし、おトクだと思う。
今回、私は茨城空港~新千歳空港まで往復の航空券を
スカイマークの「いま得」を利用して、14,200円
(往路8,600円、復路5,600円)で手に入れた。
自動チェックイン機でボーディングパスを発券し、
自転車と手荷物をカウンターに預け、午前8時前、
ゲート前の待合室に入り、搭乗開始を待つ。
スカイマークのボーイング737は、午前8時50分、
定刻に出発した。
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茨城空港の駐車場でカートにのせた自転車と荷物
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スカイマークのボーイング737の窓から
新千歳空港には、定刻よりやや早い午前9時50分に到着。
ちょいと休憩して、南千歳 午後0:26発の釧路行き特急列車
「スーパーおおぞら3号」に乗る。
「スーパーおおぞら3号」は札幌始発だけど、たぶん自由席は
がらがらだろう、と思って、指定席は取らなかった。
列車が来てみると、思ったとおり、自由席の乗車率は
半分くらいだった。けれど、みんな窓側にすわって、
通路側の席に荷物を置き、他の乗客が座れないようにしている。
そうだった。
北海道の人独特の乗り方である。私は忘れていた。
北海道の人は、内地の人よりも、ずっと“パーソナルスペース”
が大きいのである。だから、隣の席に見知らぬ人が来ること
を好まない。ということで、自分の隣の席に荷物や
飲み物の空き瓶などを置いて、他の乗客が
座れないようにするのである。
東京でこれをやると、確実にトラブルになる。
けれども、北海道では、これがあたりまえなのである。
だから、内地の人間が、マナー違反などと、安易に文句を
言うべきではない。
私は若いときから、さんざん鉄道で旅行してきたから、
この北海道の人独特の乗り方については、知っていた。
けれども、ひさしぶりの北海道だったので、つい、
うっかりしていたのである。
スーパーおおぞらは、帯広で約半数の人が降りる。
だから、そこで座れるだろうけど、帯広までも2時間。
若いときの私なら平気だけど、現在の私にはつらい。
私は、自由席車両をうろうろした。
幸運なことに、東京から出張で来たとおぼしき、
中年の男性が、
「あ、申し訳ありません。どうぞ。」
と言って荷物をどけてくれた。ということで、
やっと座ることができた。
やれやれ。
たかだか520円を節約しただけで、地獄をみるところだった。
北海道で特急に乗るときは、必ず指定席をとるべきである。
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釧路行き特急「おおぞら」
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釧路駅にて
スーパーおおぞら3号は、定刻の午後3時56分に釧路に着いた。
釧路駅前の広場で自転車を組み立て、走りはじめる。
私の場合、ゴールした地点から次の旅を始めるという、
自分ルールを決めている。今回、釧路駅から走り始めるのは
前回(2016年6月9日から15日まで 遠軽~釧路591km)の
ゴールが釧路駅であったからである。
ということで、今回は釧路駅から始めて、函館まで走る
つもりである。とりあえず、この日は、釧路市内にある
ゲストハウスに泊まった。
(つづく)