無料で行けるようになった。

佐多岬にて
みなさん、お元気ですか。
なんだか、世の中、大変ですよね。
私の住む立川は、まだ、コロナウィルス感染者数が
2人とか、そんなもんなんだけど、
4月6日の緊急事態宣言以降は、都心部につきあって、
学校はみーんなおやすみ。
お店も休業要請により、みーんなおやすみ。
テレワークに踏み切る会社も多く、
町のなかに、人が歩いていない。
なんだかなあ、って感じですわ。
私自身も、もう、1週間、家から出ていないし。
ま、これを機会に、世の中、いろいろと変わる
だろうね。
こういうご時世において、旅行をした話を書くのは
気がひける。けれども、まだ、コロナウィルスの騒ぎが
これほど大きくなる前、3月の話なんで、どうかご容赦
いただきたい。
じつは、鹿児島県の佐多岬まで行った。
私が、最後に佐多岬を訪れたのは、2010年12月18日。
あれから10年経過して、佐多岬周辺も、いろいろと
変わったので、今回、記事にしてみる。
鹿児島県の大隅半島にある佐多岬は、
本土最南端の地として、知られている。
日本一周をしたことがある方にとっては、
なつかしいところだろう。
あるいは、これから日本一周をしようとされて
おられる方にとっては、かならず行かなければ
ならないところである。
佐多岬は、かつては徒歩とか自転車で日本一周を
する人にとっては、非常に行きづらいところだった。
このあたり一帯は、佐多岬ロードパークという
有料道路になっていて、普通車は1,000円、
自動二輪車は400円の通行料を払えば通れるけれど、
歩行者と自転車は、通行禁止だったのである。
どうしても行こうとするならば、深夜、強引に
第2ゲートを突破するほかはなかった。
(もちろん、違法行為である。)
その後、徒歩および自転車も通ることができるように
なったけど、第2ゲートから先は、あいかわらず、
入園料500円が必要であった。
ということで、佐多岬は日本一周をしようとしている
旅人にとっては、どうしても行かなければならない
ところであるにもかかわらず、非常に行きづらい
ところであった。
また、お金をとるわりには、設備は古く、
しょぼかったから、あまり、いい思い出がない、
とおっしゃる方も多いことだろう。
2012年10月30日、佐多岬一帯を南大隅町が取得し、
公園として、整備することになった。
しかも、入園料は無料となった。
大事なことなので、もういちど言う。
無料である。
また、さまざまな施設が整備され、非常にきれいに
なっている。ようやく、観光地らしくなったな、と思う。
まず、岬への入り口であるが、南大隅町が運営する
観光案内所が整備された。ぼろい小屋で、駐車料金100円
(ロードパークの通行料とは別。意味不明?)を徴収して
いた頃とは、えらい違いだ。
観光案内所
岬への道は、遊歩道が整備されている。
バリアフリーで、車椅子用もとおれるスロープ
となっており、とても歩きやすい。
遊歩道
遊歩道の先には、展望台が建てなおされた。
かつては、ぼろい展望台だったし、小さな売店があって、
「本土最南端到達証明書」という、単なる紙切れを、
たしか200円で売っていたけれど、そういうものは
すべてなくなっていた。
展望台
私にとって、思い出のある第2ゲートは、
無料化にともない撤去され、広い駐車場になっていた。
かつて第2ゲートがあった場所付近につくられた駐車場
佐多岬にはじめて来たのは、もう、40年以上も昔の
ことだけど、景色は、まったく変わっていない。
大学卒業、就職、結婚、長男の出産、次男の出産、
子育て、孫の誕生など、私の人生の大部分を占める
この40年間は、いったいなんだったんだろう、と思う。
佐多岬
ということで、今回の記事のまとめであるが、
佐多岬には無料で行けるようになって、
しかも、きれいになった。
それだけである。
おまけ
北緯31度線のモニュメントは、以前とは異なる場所に
あたらしくつくられた。
あたらしい北緯31度線モニュメント
かつての北緯31度線モニュメント
(2010年来訪時。現在よりも400メートルほど北にあった)
なぜ、以前とは異なるかであるが、「測地系」が変わった
からである。
測地系とはなにか、については、説明が長くなるし、
また、地図に興味を持っておられない方にとっては、
限りなくどうでもいい話だろうから、説明は省くことにする。