遠軽(えんがる)から釧路まで、自転車で走った。そのつづき。
4日め ウトロ~羅臼(らうす) 約30km
翌朝は7時に出発するつもりであったが、
起きたら、強い雨が降っていたので、
ちょっと、めげてしまった。
私は、雨に濡れたテントをたたむのが大嫌いなのである。
国設知床野営場は料金が400円とやすいし、
すぐちかくに温泉もある。今回の旅行では、
予備日を1日とっているので、このまま、もう1日、
滞在してしまおうか、と思った。
が、10時ごろになると、雨も小降りになってきた。
そこで、テントをたたみ、気合を入れて出発した。
セブン-イレブン ウトロ店で、コロッケパンと
野菜ジュースを買って、朝食をすます。
それと、水を1リットル、チロルチョコレートや
カロリーメイトなどといった携帯食料を買い込む。
今日は、これから標高751メートルの知床峠を越える。
知床峠はウトロと羅臼(らうす)のあいだにある峠で、
景色のよいことで有名だし、夏になれば、
多くの観光客が訪れる。ということで、ご存じの方も
多いことだろう。オートバイ乗りにとっては、
誰もが一度は訪れたいポイントになっている。
が、自転車乗りにとっては難所である。
ウトロから知床峠までは、約13km。
平均勾配は、だいたい5.8%である。
ウトロを出て、北にむかう。
幌別橋をわたると、いよいよ登り勾配がはじまった。
前のギアを32T、後ろのギアを26Tに入れて、
もくもくとペダルを踏み続ける。
見晴橋をわたったところで、後ろを振り返ると
ウトロの町がきれいに見えた。
![utor.jpg]()
見晴橋からみたウトロの町
知床五湖への道の分岐点に、知床自然センター
という施設があったので、少し休憩した。
すぐちかくで、エゾシカが草を食べている。
5メートルくらいまで近寄ったが、逃げない。
シカという動物は、知能があまり高くないらしく、
ものごとの限度を知らないところがある。
人間が危害を加えないと、どんどん、人の住んでいる
ところに入ってくる。ということで、シカは畑を荒らしたり
することが、サルなどにくらべて、非常に多い。
知床半島は国立公園だから、動物の捕獲などは禁止
されている。そのようなことから、シカはいい気になって
どんどん人間の住む領域に進出している。
それだけなら、まだいいのだが、シカを追って、
ヒグマがやってくるから始末がわるい。
現在、知床ではヒグマが人のすぐ近くまで
やって来るので、問題になっているのである。
![deer.jpg]()
エゾシカ
知床自然センターを出て、なおも、もくもくとペダルを踏む。
標高290メートル、370メートル、500メートル。
![290.jpg]()
標高290メートル
![370.jpg]()
標高370メートル
![500.jpg]()
標高500メートル
なんというか、それほどきつい峠ではなかったな。
もっとも勾配がきついところで7%くらいで、
あとはだいたい4~5%の勾配が続いていた。
今回の知床峠越えに備えて、前のチェーンリングに
スーパーローの22Tを付けてきたんだけど、
結局、最後まで使わなかったな。
だいたい、前32T、後ろ23Tか26Tで登れた。
ロードスポーツでも、コンパクトクランクなら、
余裕だと思う。
峠が近づいてきた。おそろしく寒い。
気温は5℃以下である。
あとで聞いたところでは、6月に入ってから雪が降ったそうで、
ところどころ、残雪が残っていた。
道が凍っていなくて、よかった。
![snow.jpg]()
残雪
午後1時ごろ、峠についた。
晴れていれば、羅臼岳がきれいに見えるはずだが、
雨と霧で、なにも見えなかった。
![shiret.jpg]()
知床峠にて
つづく
4日め ウトロ~羅臼(らうす) 約30km
翌朝は7時に出発するつもりであったが、
起きたら、強い雨が降っていたので、
ちょっと、めげてしまった。
私は、雨に濡れたテントをたたむのが大嫌いなのである。
国設知床野営場は料金が400円とやすいし、
すぐちかくに温泉もある。今回の旅行では、
予備日を1日とっているので、このまま、もう1日、
滞在してしまおうか、と思った。
が、10時ごろになると、雨も小降りになってきた。
そこで、テントをたたみ、気合を入れて出発した。
セブン-イレブン ウトロ店で、コロッケパンと
野菜ジュースを買って、朝食をすます。
それと、水を1リットル、チロルチョコレートや
カロリーメイトなどといった携帯食料を買い込む。
今日は、これから標高751メートルの知床峠を越える。
知床峠はウトロと羅臼(らうす)のあいだにある峠で、
景色のよいことで有名だし、夏になれば、
多くの観光客が訪れる。ということで、ご存じの方も
多いことだろう。オートバイ乗りにとっては、
誰もが一度は訪れたいポイントになっている。
が、自転車乗りにとっては難所である。
ウトロから知床峠までは、約13km。
平均勾配は、だいたい5.8%である。
ウトロを出て、北にむかう。
幌別橋をわたると、いよいよ登り勾配がはじまった。
前のギアを32T、後ろのギアを26Tに入れて、
もくもくとペダルを踏み続ける。
見晴橋をわたったところで、後ろを振り返ると
ウトロの町がきれいに見えた。

見晴橋からみたウトロの町
知床五湖への道の分岐点に、知床自然センター
という施設があったので、少し休憩した。
すぐちかくで、エゾシカが草を食べている。
5メートルくらいまで近寄ったが、逃げない。
シカという動物は、知能があまり高くないらしく、
ものごとの限度を知らないところがある。
人間が危害を加えないと、どんどん、人の住んでいる
ところに入ってくる。ということで、シカは畑を荒らしたり
することが、サルなどにくらべて、非常に多い。
知床半島は国立公園だから、動物の捕獲などは禁止
されている。そのようなことから、シカはいい気になって
どんどん人間の住む領域に進出している。
それだけなら、まだいいのだが、シカを追って、
ヒグマがやってくるから始末がわるい。
現在、知床ではヒグマが人のすぐ近くまで
やって来るので、問題になっているのである。

エゾシカ
知床自然センターを出て、なおも、もくもくとペダルを踏む。
標高290メートル、370メートル、500メートル。

標高290メートル

標高370メートル

標高500メートル
なんというか、それほどきつい峠ではなかったな。
もっとも勾配がきついところで7%くらいで、
あとはだいたい4~5%の勾配が続いていた。
今回の知床峠越えに備えて、前のチェーンリングに
スーパーローの22Tを付けてきたんだけど、
結局、最後まで使わなかったな。
だいたい、前32T、後ろ23Tか26Tで登れた。
ロードスポーツでも、コンパクトクランクなら、
余裕だと思う。
峠が近づいてきた。おそろしく寒い。
気温は5℃以下である。
あとで聞いたところでは、6月に入ってから雪が降ったそうで、
ところどころ、残雪が残っていた。
道が凍っていなくて、よかった。

残雪
午後1時ごろ、峠についた。
晴れていれば、羅臼岳がきれいに見えるはずだが、
雨と霧で、なにも見えなかった。

知床峠にて
つづく